浮舟

銀魂とメイクとおでかけが好き

アニメージュ2月号&銀魂305話「仇」感想続き

アニメージュに子安さんのインタビューが載ってたからそれを記事にしようと思ったんだけど、結局アニ銀の感想みたいになっちゃったのでこんなタイトルになりましたw
ほんと冗談抜きであれから毎日見てるんだけど…しんどいの分かってるのに何回も見ちゃう。

銀魂は銀時、土方、近藤のポスターの他に記事が4ページ。
銀さんと晋助のこれまでの因縁
晋助特集&子安さんインタビュー

この子安さんのインタビューがね、以前の紅桜の時のインタビューよりわりとあっさりしてて、もしかして子安さんは晋助に対して思い入れがなくなっちゃったのかな…って本当に失礼すぎることをちらっと思ってしまったんだけど、「仇」見て全然そんなことないと思い知ったし心から謝った。

「仇」の部分…五百十八訓五百十九訓五百二十訓あたりは原作も何回も何回も読んで、苦しくなるぐらいいっぱい泣いて、だから心の準備はできてたはずなのに、子安さんが命を吹き込むと痛いぐらい晋助の気持ちが伝わってきていまだにめっちゃ引きずってます…。すっごく重かった。

もちろん今までも凄い素敵な演技をしてらっしゃいましたし、紅桜の「腹立たしくてならねぇ」とか一国傾城の「先生によろしくな」とか印象深くて大好きなんですけど、「仇」の演技は本当に「高杉晋助」がそこにいるみたいで、晋助が実体をもったみたいで、だからこそ晋助がいままで見てきたもの、経験してきたこと、晋助の人生が凄く重くのしかかってきた。

これってつまり自分が漫画を読んで脳内再生してた台詞よりももっともっと素晴らしい言い方で子安さんが演技してくださったってことだと思うんですよね。
そりゃそうですよね。出番が少ないとはいえ、10年近くも晋助を演じてこられた方だもん。晋助に対する思い入れや理解なんて私なんかと比べ物にならないぐらい深くて当たり前なのに、思い入れがなくなっちゃったのかなだなんて本当に子安さん申し訳ありませんでした(;_:)

「仇」は本編全て素晴らしかったんだけど、特に凄すぎていまだに思いだし泣きするのが、まず「この目に映した…」のところ。
EDでそこの絵柄使ってるのに本編でも使うのかな?って思ってたからまさか晋助目線で来るとは思わなかった(;_:)「志も」で空を仰ぐところと、「憎しみも」で空を仰ぐところ、行動は全く一緒なのに心情が全く違うのが余計悲しくって(;_:)

次に馬乗りでぼこぼこに殴るところ。
普段全然感情を表に出さないからこんなに痛いほどむき出しにしてるの演じるの難しいだろうに、これ以上ないぐらいまさしく晋助そのもので、見てて涙が止まらなかった。ムラムラもしたけれども。
インタビューで銀時について、羨ましく憎らしいです、と語ってらっしゃいましたけど、本当にそんな感情をぶつけてるのが伝わった。前に進めてる銀さんが羨ましくて、前に進んでるからこそ憎いんだって。
そして銀さんがぶつけたものを受け止めてくれる人でよかったよね…。精神的にもそうだけど肉体的に…。普通あんな地面にめりこむほど殴られたらしぬからね…。

そして、「仇」で一番辛くて辛くてずっと離れないのは、「その通りさ、俺達ゃ生き残るべきじゃなかった」のところ…。
原作では五百十九訓あたりがたぶん一番泣いたし辛かったんだけど、アニメ見てからここの台詞が本当に重くて重くて…。
こんな苦しそうで泣きそうな言い方だなんてたぶん想像してなかったんだと思う…。子安さんほんとどうしてこんなに声に感情を乗せれるんだろう…。

生き残るべきじゃなかった、だなんて思いながら生きてきただなんてあまりにも辛くて悲しくてたまらない。
まだ10代の青年だよ…普通はこれから楽しいこといっぱいあるじゃん…。それなのに10年間もそんな、自分に生きる価値がないだなんて思いながら、いっそ死ねたら楽かもしれないのにそれでも死ぬこともできずに生きてきただなんて、もう本当に、晋助にこんな思いをさせた奴らが憎くてたまらない。

そして、「あの時約束したのに」のところと、「お前こそ誰よりあの人を救いたかったはずなのに」のところの、どこか子供みたいで優しい言い方。
この「お前こそ誰よりあの人を救いたかったはずなのに」に晋助の優しさがすっごい表れてると思うんです。
松陽先生が言ったのは「君は君の思う侍になればいい」で、晋助が破門されたって思ってたってことは、こうやって破壊の道を選んだことは晋助の思う道じゃなかったのかなって。だから破門されたと思ってたのかなって。
でも破門されることになろうともこういう道を選ばずにいられなかったのは、それだけ先生と仲間のことが大切で大切でたまらなかったんだろうなって。
あとはころしたとかころされたとかじゃなく、この世界が先生を奪った、って表現を使ってるのも晋助のやさしさだったのかなって…。

ほんと凄く重くてしんどい回でしたが、それと同時にものすごく素敵で素晴らしい回でした。
子安さんが晋助で本当によかった。子安さんの素晴らしい演技のおかげで、改めて気づかされることがたくさんありました。あんなに完璧に晋助を演じてくれる人なんて子安さんしかいない。

この回で高杉のこと好きになった!みたいな感想をわりと見たんだけど、もうそれ見るたびに気持ち悪いぐらいぼろぼろ泣いてしまってw
本誌のさっちゃんを刺したところあたりでものすごい晋助批判を目にすることがあって、しねだのなんだの見ると悲しくて悲しくて、でも時間経つとともに消化できたつもりでいたんだけど、自分で思ってたよりずっとあれが堪えてたんだなって気付きました。

好き嫌いはどうしてもあるから仕方ないんだけどさ、やっぱ大好きな人が叩かれてると悲しいし、好きな人が増えてくれると嬉しいじゃん。
前述したこととかぶるけど、晋助のこと特にどうとも思ってない人や嫌いな人は原作読んでても台詞なぞって読んでるだけだと思うから、そこに子安さんがあんなに素敵に言葉を乗せてくれたから、晋助の気持ちがそういう人にも伝わったんじゃないかなと思います。
子安さん本当にありがとうございます…(;_:)